研究テーマ
自閉症スペクトラム障害のこと
自閉症スペクトラム障害は,社会性の発達に困難を抱える障害です。本研究室では,保育者・学校の先生の創造的な実践に学びながら,自閉症スペクトラム障害の子どもたちが,どのような保育・授業と出会うことで,発達が動いていくのかについて検討しています。具体的には,一般的に自閉症の子どもには,苦手とされている,即興的コミュニケーションや,見通しのつかない状況で学習を進める創造性の発達に注目しています。
主な仕事:赤木和重(編)『ユーモア的即興から生まれる表現の創発:発達障害・新喜劇・ノリツッコミ』(クリエイツかもがわ)/赤木和重・村上公也(2020)ゆれる正しさ,ほどける自閉症 『発達』, 161, 60-68.
インクルーシブ教育のこと
インクルーシブ教育とは,障害のある子どもなど,マイノリティの子どもたちを含めて,どの子どもも排除しない教育のことをさします。そのなかでも,私は,障害や能力の違いこそが,それぞれの学びを深め,寛容性を引き出していくインクルーシブ教育のありかたに関心があります,
具体的には,障害の有無を含めた様々な年齢の子どもたちが学びあう異年齢教育に注目しています。同時に,赤ちゃんから子ども,大人まで一緒に楽しめる即興的な色合いの濃い体験新喜劇(放送作家:砂川一茂さん)に注目して研究しています。
主な仕事:赤木和重『アメリカの教室に入ってみた:貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』(ひとなる書房)
素敵な実践を,実践者と一緒に言葉にしていく
様々な保育・教育・福祉現場の人たちの実践に学びながら,一緒に実践をまとめる実践的な研究もしています。現場への啓蒙をすすめる研究ではなく,言語化されていない現場の大事な知恵を,本などにして広く共有することが目的です。
主な仕事:
村上公也・ 赤木和重(2011)『キミヤーズの教材・教具:知的好奇心を引き出す』 クリエイツかもがわ
赤木和重・岡村由紀子(2013)『「気になる子」と言わない保育:こんなときどうする?考え方と手立て』 ひとなる書房
木下孝司・川地亜弥子・赤木和重・河南勝・全国障害者問題研究会兵庫支部(2017)『実践、楽しんでいますか?:発達保障からみた障害児者のライフステージ』 クリエイツかもがわ